医療機器の信頼性向上
人々の命が危険にさらされているとき、医師が必要とするのは、効率よく作動する機器です。ふっ素樹脂は柔軟性と化学的不活性を備えているため、精密な動作を必要とし、化学的・生物学的成分に触れる医療用途には信頼がおけます。
医療用バルクチューブ
選択的で低侵襲的処置の増加や、使い捨て素材への移行が、医療用チューブ製品の増加を後押ししています。バルク使い捨てチューブの市場は急速に成長しており、複数のチューブ構造に利用できる多目的樹脂が求められています。市場の拡大に伴い、メーカーはより高性能で加工しやすい樹脂に焦点を合わせつつあります。
メーカーは、オペレーターのミスや潜在的な品質問題を最小限に抑えるために、バルクカタログ全体で1つの樹脂を使用することを期待しています。私たちのTeflon™(テフロン™)FEPとPTFE樹脂はどちらも、さまざまな加工技術に対応しています。
薬剤ストッパー
高齢者人口の増加や治療可能な疾患数の増加により、注射剤の市場は急速に拡大しています。注射剤のバイアルには、シリコーン製やニトリル製のストッパーよりも、シール性や温度性能などのエラストマー特性を備えたゴム製ストッパーが適しています。
製造時にふっ素樹脂フィルムを貼ることにより、ゴム製ストッパーを差別化できます。フィルムの貼付は、最小限の製造パラメータの調節で、既存のプロセスで行います。このフィルムによってストッパーのバリア性が向上し、シール性が高められ、また、医薬品の容器にゴムの成分が侵出するのを防ぐことができます。
フィルムを薬剤用途に適したものにするために、ふっ素樹脂の特質を最適な組み合わせで独自にブレンドしたのが、Teflon™(テフロン™)LFフィルムです。
医療用途で協力する際の注意
Chemours(ケマーズ)は顧客と協力して、医療用途における素材の安全な開発と使用の拡大に努めています。これらの素材は、明確な同意がない限り、人体への移植または体液や内部組織との接触を伴う医療用途に使用したり、転売は出来ません。
私たちは、経験豊富なパートナーと協力し、リスクアセスメントプロセスを通じて用途の可能性を評価する機会を歓迎しています。詳細についてはお問い合わせください。